甘ちゃん

 甘いのが好きである。コーヒーをよく飲むが、ブラックで飲むことはまれで、砂糖やガムシロップを入れることが多い。朝、家でホットコーヒーを飲むときは、常備しているハチミツを必ず入れる。
 甘いのが好きとはいえ、しかし果物は苦手である。この線引きは人に説明しても納得してもらえないが、事実そうなんだから仕方がない。だが食べられるものがないわけではない。たとえばイチゴなんかは、練乳を大量にかけることでおいしく食べられる。ただしイチゴ:練乳の比率が、2:8くらいが理想的だ。もちろん練乳の味しかしないが、練乳は大好きだからそれでいい。

 ところで僕は重度のスギ花粉症である。長年悩まされているので、なにか和らげる方法はないかと思っていたら、ヨーグルトがよいという話を聞いた。腸内環境を整えることで体質改善が望めるらしい。なので、ここ2年ほどは風呂上がりにヨーグルトを食べるというOLのような生活を送っている。ただ、いわゆる普通のヨーグルトはあまり好きではない。酸味が苦手だ。これも甘いのがいい。かと言って果物の風味がついているものや、果肉が入っているものは言語道断だ。
 大丈夫。日本ルナが出しているバニラヨーグルトという最高の品がある。バニラ好きの僕への救いと言っていい。これの三連になっているやつがお気に入りなので、近所のスーパーで買っている。ただまれに、店頭に置いていない日がある。こういうときは絶望しながら普通のヨーグルトを買うしかないが、やはりそのままでは食べづらい。なので、コーヒーのときに使っているハチミツを垂らす。けっこう大量に垂らす。ヨーグルトの味がハチミツの味に隠れてしまうくらいに。イチゴに対する練乳と同じぐあいだ。もとより好きで食べているヨーグルトではないのだ、甘いに越したことはない。しかしひとつ大きな問題がある。ハチミツなどの、のどを刺激する食べ物は花粉症には御法度だということだ。耳鼻科の先生にそう言われた。花粉症を根絶するためにヨーグルトを食べているのに、ハチミツで相殺するというのは本末転倒だ。もはや治したいのか悪化させたいのかわからない。
 だからなにがあっても、他が品薄になってもいいから、バニラヨーグルトだけは陳列しておいてほしい。

本とか

主に読書感想文、たまに思ったこと。

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