グリマダ×ビショマダ、経て

出演していた舞台、Mo'xtra Produce『グリーン・マーダー・ケース×ビショップ・マーダー・ケース』が無事に終演しました。
未だコロナ禍の現在において、これはすごいことです。

5年前に下北沢Geki地下Libertyで上演された『グリーン~』の再演+続編『ビショップ~』を、吉祥寺シアターにて。
『グリーン~』は自分にとってはとても大切な位置づけにある作品で、吉祥寺シアターは大好きな劇場です。


再び呼んでくれた主宰・須貝英に感謝。
巷では天才と称されている彼ですが、近くで見ている僕からすると、「人を好きになれる才能がある」というのが彼のよいところなんだろうと思っています。その「好き」は本当の「好き」で、あまり打算的でないというところがポイント。実際、これはなかなか難しいことだと思います。
そういうことの結果が、彼を天才と呼ばしめているのかもしれません。

彼が、好きになった人たちをこれでもかというほど集めて(それでも全体の何割かなんだろうけど)、その人たちがもれなく素敵な人で、みんな演劇が好きで、そんな公演でした。だから作品が愛されたのだろうと思います。

事実、愛されていたと思います。
こういうことは胸を張って言ったほうがいいので言います。俺たちは、今できる最高のものを作った。
見届けてくださった皆様、本当にありがとうございました!


さて、ロスなんて言っている場合じゃない。
未来の話がしたい。

関係者の中にも、お客様の中にも、再演&再々演、続編、スピンオフ、短編集などの上演を望む声があります。僕もその一人です。
みたびファイロ・ヴァンスとして舞台に立ちたい気持ちもありますし、別の役だとしてもあの物語たちを演劇という媒体で作りたい。あと観たい。


とにかく面白い演劇を届けたい。
というか何より、面白い演劇を観たいという人にもっと増えてほしい。こんな面白いものがあるんだってことを、多くの人に知ってもらいたい。
だから僕たちは面白い演劇を作り続けなきゃいけないんです。それを強く思った公演でした。

それには大変な労力が要ります。
でもできるはず。演劇を愛する人たち、適当なもので納得できない人たちが、ちゃんといるから。心強いです。


生まれつき備わっているものと、育つ中で手に入れたものをじょうずに使って、質の高いものを生み出す人間でありたい。
自分を脅かしてくるものすらも愛して、これからも愚直にがんばります。

本とか

主に読書感想文、たまに思ったこと。

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