aspects of

 人間は多面体である、という考え方が、折にふれて救ってくれる。

 自分も他人も、見えている一面だけが全てではないし、あるとき急に新しい面が発現することもある。


 他人だけが多面体なのではない。自分も。

 他人は変わるし分からない。親しかろうがなかろうが他人なんだから変わる。何を考えてるのか分からない。当たり前じゃん。

 それと同じで、自分にだって知らない面があるかもしれない。そういう意味じゃ自分も他人。積極的に変わろうとしたり、逆に留まろうとしなくても、出会う人や環境によって、または時間によって、流れのままに変わっていく可能性を秘めている。


 人間は多面体である。その考え方は、(文字通りの)他人に振り回されないためだけでなく、自分自身に振り回されないための哲学なのかもしれない。

 僕のような、変化を恐れがちな人間にとっての。

本とか

主に読書感想文、たまに思ったこと。

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